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【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第31章 銀翼の奇術師〜一度のチャンス〜


ーー貴方side

キッドは飛行機から降りてしまい、頼みの綱だったコナン君も部屋を出て行ってしまったと焦りと不安で一杯だった私に通信が入った。

新一「聞こえてるか雪」
雪「……うん、聞こえてる」

コナン君が変成器で新一になって連絡して来た。蘭ちゃんは新一が掛けてきた事に驚いている。

新一「雪、俺の言う通りにすれば着陸出来る。絶対に守ってやるから俺を信じろ」

新一の声で何を言うかと思えば、守ってやるとか信じろという言葉。反応もせず無言でいると蘭ちゃんに返事しないのと聞かれ、今の思いが爆発した。

雪「ふざけないでよ……」
新一「……雪?」
雪「格好いい事言ってるけど……私は今、乗客の命を背負ってるの! 」

勝手な事言わないで、と叫びながら溢れてきそうな涙を必死に堪える。

雪「……貴方の役に立ちたいと思って……今だって必死で頑張って……勝手な事言わないで‼︎」
蘭「……雪」
新一「……」

これは八つ当たりだ、それは分かっている。でも気持ちを抑えられなかった。



ーーコナンside

雪「……貴方に振り回されて……今だって必死で頑張って……勝手な事言わないで‼︎」

雪の気持ちをちゃんと分かってなかった。泣きそうな声で俺に怒るのは当然だった。

コナン(……最低だな俺は)
雪「……光?」

追い討ちを掛けてしまい最低だと思う俺だったが、雪が何かを見つけたらしく俺も外を見た。

雪「光……赤い光が帯見たいに見える」

そう言われて外を見ると防人埠頭を囲むようにパトカーが止まっていた。

コナン「着陸態勢に入るぞ、これはキッドの仕業だ」
雪「キッドが飛び降りたのは滑走路を作るために……」

キッドが降りた理由がハッキリと分かった所で俺は雪に着陸すると告げた。

コナン「行けるか雪」
雪「うん、行ける……やってみせるよ」

飛行機は大きく右に先回を始め、キッドの作った滑走路へと調整に入る。俺は新庄さんの声を借りて着陸のアナウンスをする。

新庄(コ)「只今より緊急着陸をします。シートベルトをして業務員の指示に従ってください」

このアナウンスで乗客の準備は大丈夫だろう。後は雪に高度と速度を聞いて調整するだけ。

コナン「雪、今の高度と速度は?」
雪「高度700ft、140kt」
コナン「蘭、ギアレバーを下ろしてクラップを引け」
蘭「う、うん」
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