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【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第30章 銀翼の奇術師〜操縦士は女子高生〜


ーー貴方side

そして私達は着陸場所を色々と考えた。千歳空港、これはギリギリ燃料が持つか微妙、農場や自衛隊基地はあるかも知れないが滑走路の長さや地盤の関係で難しいらしい、様々な意見が飛び交うがどれも良い案とはいかなかった。

歩美「長くて広くて何も無い場所、私知ってる!」

それはクジライルカウォッチングという番組で見たと話す歩美ちゃん。

コナン「そうか、埠頭だ!」

そうして導き出した答えは防人埠頭。そこに片羽を海に落とした状態で着陸するという。

キッド「無理だ。さっきぶつかった時、左腕を痛めて今は右だけで操縦してる」

着陸となると両手でやらないといけないと話すキッドは何故か私の事を見つめ始めた。

キッド「雪、視力と持病は?」
雪「えっと両目共1.5で持病はないけど……」
キッド「よし、合格」

座席を動かしたと思えば私の手を引いて先程までキッドがいた席に座らされた。なんだか嫌な予感がしてキッドへと視線を向ける。

雪「……え、まさか……」
キッド「そのまさかだ」
雪「む、無理……って、うわぁ‼︎」

嫌な予感が的中、つまり私が操縦しろと彼は言っている。無理と抵抗していると操作を失った機体は落下を始めた。

コナン「雪姉ちゃん、操縦桿を握って!」
雪「あ〜もう、分かった!」

こうして私はキッドの指示でこの飛行機を操縦する事になった。

キッド「ゆっくり操縦桿を手前に引くんだ」
雪「う、うん」

機体はなんとか安定しキッドに褒められたが、全くもって嬉しくない。寧ろ私よりも蘭ちゃんが適任な気がしてチラリと目で視線を送ってみる。

蘭「わ、私には無理……雪なら出来るって!」
雪「むぅ……蘭ちゃんまで……」

私と蘭ちゃんの会話を他所にコナン君とキッドは場所や方位の調整をしていた。今から向かう場所は山越えになるらしく高度を保たなくてはいけないらしい。

キッド「すみません、乗客には千歳に向かうと言ってください。後、二階席の乗客を一階に」

女子高生が操縦してると分かれば大問題になると言い、子供達にも席に戻るように伝えると。残ると言っていたがやって欲しい事があるとお願いするとすんなりと受け入れて戻っていった。
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