第27章 銀翼の奇術師〜予告状の意味、そして〜
ーー貴方side
打ち上げに参加する事になった私達、無事に宝石を守ったという事で今から北海道の函館へと向かう事になった。途中、樹里さんの姿が見えなかったがメイクをしてから来るらしい。
小五郎「女優となると大変ですな〜」
と言った小五郎さんに対し周りはメイク担当の酒井さんの方が大変でこき使われていると話す。
雪「色々と大変なんだね」
蘭「うん……」
そんな事を呟いていると樹里さんが酒井さんと共にやってきて全員揃ったと告げた。どうやらジョセフィーヌの恋人役をしていた、新庄さんは体調不良で来ないらしい。
全員揃い機内へと乗り込み席に着く、すると小五郎さんの席の隣に空席が目に入ると同時に1人の女性が現れた。
?「あの、隣良いでしょうか?」
小五郎「もちろ……ってお英理⁉︎」
雪「えっ、妃先生?」
蘭「わ〜、偶然だね!」
驚く私達を他所に蘭ちゃんはわざとらしく偶然だねと言っていた。そして小五郎さんは樹里さんの隣が空いていたのでそこに座った。
蘭「なんでこうなるんだろ?」
雪(それは蘭ちゃんのせいだよ〜……)
仲直りで呼んだつもりだろうが逆効果、私達は少し呆れながら飛行機が飛び立つのを待つ。
新庄「どうも皆さん、お待たせしました」
ギリギリになって現れたのは体調不良で来れなくなった新庄さん。どうやら体調も良くなったという事で参加を決めたらしい。
新庄「遅くなりました、ジョセフィーヌ様」
そう言い樹里さんの着けている指輪に口付けると樹里さんと何かを話していたが小声で聞き取れなかった。
今度こそ全員が揃い、飛行機は空へと飛び上がった。