第25章 銀翼の奇術師〜プロローグ〜
ーーコナンside
小五郎「キッドがよこした予告状には3つのwと1つのHこれは、Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、How(どうやって)という事が示されているんですよ」
つまり、キッドが劇場そらの舞台上で観客から喝采を受ける時ナポレオンに変装したキッドが盗みにやってくると推理した。トランプがVサインを示していたり26の文字については殆ど触れていなかった推理だが、樹里さん達は拍手しながら大喜び。
樹里「あの、警察にはこれから伺いますが……キッドからこの宝石を守って貰えないでしょうか?」
小五郎「私で良ければ喜んで」
キッドから宝石を守る依頼を受けた叔父さんに、マネージャーの矢口真佐代さんが鞄からチケットを取り出す。それをパッと樹里さんは取り叔父さんに渡した。
樹里「今夜の舞台チケットです。知り合いの方も是非」
こうして俺達はキッドから運命の宝石、スターサファイアを守る事が決まった。まだ手紙の意味で分からない事は多いが、キッドには盗ませない。
蘭「知り合いか、園子と子供達と……」
コナン「雪姉ちゃんも誘っていい?」
蘭「そうだね、皆誘っちゃおうか♪」
俺はスマホを取り出し雪にメールをする。即返事が来てOKと返ってきた。
コナン(後で雪にも予告状、見せてみるか……)
そう思いながら約束の夕方になるのを待つのだった。誰がに見られていた事も知らずに。
ーー貴方side
小五郎さんの依頼で劇場に招待された私達、怪盗キッドから宝石を守る依頼らしい。園子ちゃんは今回の舞台を見たかったと喜んでいた。
元太「なんだそのリュック、邪魔臭えな」
コナン「まあ、ちょっとな」
普段持たないリュックを背負ったコナン君に子供達は何が入っているのかと聞いていた。私も気になったが、小五郎さんが子供達静かにしろと注意した事で聞くタイミングを逃してしまった。
矢口「毛利先生ー!」
小五郎さんを呼んだのはマネージャー矢口真佐代さんに案内され私達は樹里さんの控え室へと足を運んだ。部屋に入ると舞台の準備でメイクをしてる最中だった。
樹里「こんな格好で失礼します。なつきちゃん、こちらあの有名な毛利小五郎さん」
酒井「酒井なつきです」