第3章 放課後と喫茶店
ーーー貴方side
安室「お前達はこうなるから、ヒロに任せたんだ」
安室「俺が護ってやりたいが四六時中は無理だからな」
後ろからグイっと体を引っ張られ握られた手は離されたが、今度は安室さんに抱きしめられていた。
萩原「ちょっ、何してるの⁉︎」
安室「大事な店員を悪い客から護ってるだけですよ?」
雪「あ、あの……」
松田「雪、こんな奴に照れんなよ!」
安室「彼女を狙うのがお前達だけだと思ってるのか?」
松田・萩原「「!?」」
抱きしめられて照れる私をよそに3人は火花を散らして睨み合っている。最後の方は聞こえなかったけど……安室さん、なんて言ったんだろう。
カランコロン
お店のドアが開き全員が入ってきた人物を確認する。
コナン「……何やってるの?」
入って来たのはコナン君。安室さんに抱きしめられている私、そして言い争う3人……来たのが彼で良かった。
コナン「……雪姉ちゃん離してくれない、安室さん」
少し怒った表情のコナン君に言われ、すまないと体を話してくれた。そして彼はカウンター席に座り私に注文をお願いする。
注文したアイスコーヒーを渡し、今朝の事について聞いてみる。
コナン「雪姉ちゃんって来週は空いてる?」
雪「うん、空いてるよ」
コナン「じゃあ僕達と遊ばない? 元太達が雪姉ちゃんと遊びたいって」
元太達とは、コナン君の同級生。元太君、光彦君、歩美ちゃんの3人で彼らは少年探偵団。
雪「私と?」
コナン「それに、灰原も久々に会いたいって。僕も雪姉ちゃんと遊びたい」
子供好きな私は断る理由もないので
雪「良いよ、私も久々に皆に会いたい♪」
コナン「じゃあ後で時間と場所メールするね!」
ニコニコと楽しく会話する。そしてコナン君はアイスコーヒーを飲み終わり席を立つ。
コナン「安室さんに松田刑事、萩原刑事も……雪姉ちゃんを困らせないでね?」
安・松・萩「「!?」」
3人にそう言うと元太君達と約束があると言って店を後にした。
松田「あの坊主、めちゃ睨んでたな」
萩原「あー、牽制されちゃったね」
安室(余計な事をされた……)
そんなこんなで時間が過ぎて私のバイトが終わる時間。松田さん達も帰ろうと席を立つ。
カランコロン
桜井(諸)「迎えに来たよ、雪」
雪「もろ……桜井さん!」
入って来たのは諸伏さんこと桜井さん。