第23章 異次元の狙撃手〜暗闇の中にある光〜
ーー貴方side
今をどうするか、それが問題だ。歩美ちゃんや飛び込んでいった蘭ちゃんは助けられたが。
ケビン「お前、あの時にガキを庇った……また邪魔すかぁ‼︎」
雪「!?」
銃口を向けられもう撃たれると確信して目を閉じた時だった。
ドオオオオオオン!
1発の花火が打ち上がり、それは以前にも見た事があった。きっとコナン君が花火ボールを打ったのだろうと確信する。
ケビン「うぅ……あぁ……!」
元太「なんだ⁉︎」
歩美「まぶしっ!」
あまりの眩しさに目を隠す全員の中、私は薄らと目を開けて外を見た。
パリーン!
ケビン「ぐあぁ…‼︎」
窓ガラスが割れる音と犯人の呻き声、そして銃が遠くへ飛んでいくのが見えた。その瞬間、蘭ちゃんは立ち上がり犯人に重い一撃を喰らわす。
蘭「園子と」
ドスッ
蘭「歩美ちゃんと」
バシッ
蘭「雪の……仇いぃぃぃ!」
拳と蹴りのコンボが決まり吹っ飛ばされて気を失った犯人はその後捕獲された。無事に逮捕出来て大喜びの皆と一緒に下に降りていく。
雪(ありがとうコナン君。それにしても……あの狙撃は誰だったのかな)
降りると沢山のパトカーが来ており、陣平さんと研二さんががこちらに来るのが見えたので私は駆け寄り2人に抱き付いた。
キュッ
松田・萩原「「!?」」
松田「……悪い、連絡くれたのに助けにいけなくて」
雪「いえ、守って貰えましたから」
そう言って私は遠くを見る、コナン君達に届いてるかは分からないが心の中でお礼を伝えた。