第23章 異次元の狙撃手〜暗闇の中にある光〜
ーー貴方side
弾が当たってしまったのか、苦しげな声を出したキャメルさん。私はその時、犯人がゴーグルを着けている事が発泡していた際に見えた。
雪(あれって……暗視ゴーグル⁉︎)
ジョ「キャメル、返事をしてキャメル‼︎」
バババババ‼︎
名前を呼ぶジョディさんに対しキャメルさんは返事をしていない。乱射を始めジョディさんを追い詰めていく犯人、このままじゃ歩美ちゃんも連れ去られて私達も危ない。
雪(せめて、歩美ちゃんだけでも助けないと)
どうしてたらいいのか焦る私のスマホに着信が入った。相手はコナン君、どうやら私達の様子を見てるらしい。
コナン『ライトで犯人を照らせ』
雪「目を眩ませろって、相手が何処にいるか……」
灰原「……探偵バッジよ!」
探偵バッジと言われて私は思い出した。それはきっとモスキートーンを使えという事だ。コナン君はもうすぐ近くを通るから30秒は動くなと言って電話を切った。
雪「今から30秒は動かないでね……歩美ちゃんを助けよう」
元太君達は頷きその時を待つ。コツコツと足音が聞こえコナン君の言っていた30秒が近付いていた。そして哀ちゃんの合図で探偵バッジを起動、相手の位置を確認する。
ピー!
元太「どこだ、どこから聞こえる?」
光彦「……」
雪「……あそこ!」
私が指を差して場所を伝えると元太君達は走り出し時計型ライトを犯人に向かって投げ飛ばした。
ケビン「何っ⁉︎……ぐぁっ‼︎」
雪「歩美ちゃん、こっちに走って!」
歩美「うわぁぁぁん、お姉さん!」
目が眩み歩美ちゃんを離した犯人は手で目を隠していた。その間に私は走ってくる歩美ちゃんを抱きしめて物陰に隠れようとする。
ケビン「ガキ共……‼︎」
バババババ‼︎
手で目を覆いながら無差別に発泡する犯人に私達は動けなくたってしまった。
蘭「皆、逃げて‼︎」
蘭ちゃんもモスキートーンで居場所が分かったのか、犯人に攻撃をしようとする。
雪「蘭ちゃん、危ない‼︎」
パシュンッ!
雪「……っ!」
蘭「雪‼︎」
無差別に発泡される弾丸の中に飛び込んだ蘭ちゃん、1発の弾が当たりそうな事に気付き私は彼女を思いっきり奥の壁へと突き飛ばした。
雪「いったぁ……」
蘭「頬が……⁉︎」
雪「平気、それよりも……」