第23章 異次元の狙撃手〜暗闇の中にある光〜
ーー貴方side
雪(でも何とかして助けないと……!)
蘭ちゃんの方を見ると園子ちゃんは気を失っているようで寄り添っていた。何か助けられる方法無いかと必死に考えている時、FBIの2人が飛び出して反撃にでた。
キャ「ヨシノ‼︎」
ケビン「くっ‼︎」
ダッ!
ケビン「……っ‼︎」
ガチャッ
キャメルさんが囮になりジョディさんが犯人に反撃をしかける、という計画だったのだろう。作戦が見破られてしまったのかはわからないが、いつの間にか手にしていたスイッチらしき物を犯人は押した。
バァァァァァァン‼︎
蘭「そんな、どういう事?」
雪「停電⁉︎」
灰原「静かに、下がるわよ」
凄まじい音と共に辺りは暗闇へと包まれる。恐らく犯人が仕掛けていた爆弾が作動したのだろう。私と元太君、光彦君はは哀ちゃんの指示で狙撃を警戒し更に後ろへと移動した。
ーーコナンside
歩美を人質に発泡をしていた犯人をなんとか眼鏡で確認出来ていたが、突然、展望台の屋根付近が爆破しベルツリーは一時停電になった。すぐに復旧したが雪達のいるフロアは真っ暗で何も見えない。
世良「照明を破壊したのか!」
コナン「これじゃ狙撃が……⁉︎」
俺は振り返り昴さん達がいる場所を見つめた。
ーー諸伏side
赤井「成る程、闇に乗じて逃げる算段だったという訳か」
諸伏「……どうする」
これでは何も出来ないし人質も救う事が出来ない、一瞬でも良いから明かりが差し込めば居場所が分かるのだが。
赤井「今は待つしかない、きっと彼らが何とかするだろう」
諸伏「……彼ら?」
赤井「あの少年と雪だ」
あの2人がチャンスを作ってくれるといい、赤井はスコープを除きその時を待つ。
諸伏(確かに、あの2人は時々凄い事をする……)
俺も狙撃態勢に入り、スコープの先にある展望台へと照準を合わせた。
ーー貴方side
キャ「ヨシノ、無駄な抵抗はやめろ‼︎」
ケビン「フッ……」
暗闇の中、諦めろと叫ぶキャメルさんに不敵な笑みを浮かべた犯人は声がした方へ体を向け発泡した。
キャ「ぐぅっ……‼︎」
ジョ「キャメル‼︎」