第22章 異次元の狙撃手〜最終地点〜
ーー諸伏side
諸伏「……ふぅ」
俺の撃った弾はどうやらベルツリー展望台にいた犯人に当たった様だった。
?「中々やるな」
諸伏「まあ、俺と一応スナイパーな……赤井秀一」
そう言われ振り返るとそこにいたのは沖矢昴、の格好をしている黒の組織の元メンバー、赤井秀一だ。彼は今回の犯人を狙撃するから1人で来いと連絡してきた。
諸伏「何故、俺をここに呼んだ」
赤井「それは犯人が捕まってからにしよう」
諸伏「なんだって⁉︎」
そう言われスコープを除くと犯人の姿が消えており対象を落としきれていなかったかった。
ーーコナンside
狙撃したのは誰なのかを確認すると2人の人物が見えた。
コナン「桜井さん……と昴さん⁉︎」
狙撃態勢の桜井さんと背後に立つ昴さんの姿が目に入った。撃ったのは桜井さんで間違いはないだろう、サイコロの謎が解けてあの場所にいたのかも知れない。犯人の狙撃が止んだ頃、スマホの着信が鳴った。
ジョ「コナン君、今ベルツリーに着いたわ。入れるか交渉中よ」
コナン「分かった。展望台の屋根の上にヨシノがいる」
後は捕まえれば解決だったが、オーナーの貸切で入る事が出来ないという先生。
コナン「貸切はきっと蘭達だ。事情を話せば入れる」
ジョ「分かったわ、すぐに目暮警部になんとかして貰う!」
スマホを切りベルツリーを見つめていると世良が大変だと慌てだした。
世良「雪も今展望台にいるって」
コナン「何っ⁉︎」
スマホの画面に映し出されたのは蘭からのメール。そこには雪もこれから一緒にベルツリーに行くと書かれていた。
ーー貴方side
貸切の展望台に来ていた私達は夜の街を眺めながら楽しんでいた。
雪「綺麗……」
蘭「うん、ありがとう園子」
子供達「「ありがとうございまーす」」
連れてきてくれた事にお礼を言った子供達は宿題の為の写真を撮りに走りだす。私も着いて行こうとするとスマホが鳴り、コナン君からの着信だった。
雪「コナン君から電話?」
蘭「えっ……あ、私の方にも来てるコナン君と世良ちゃんから」
雪「なんだろうね」
どうしたのだろうと電話に出ると切羽詰まった感じで今すぐ降りろと言われた。
コナン『今回の事件の犯人が展望台の屋根にいるんだ!』
世良『FBIも向かってるから皆を連れて降りてくれ!』