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【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第20章 異次元の狙撃手〜狙撃対象〜


ーー松田side

萩原「陣平ちゃんはここでお留守番ね」
松田「なんでだよ」
萩原「起きた時の連絡役は必要でしょ、それに酷い顔してる」

スマホをインカメラにし俺に見せてきた萩原、連日の捜査と雪の件でが酷く疲れた顔をしていた。

萩原「俺はまだ元気だから様子見がてら一眠りして起きなよ」

部屋を出て行った後、俺は雪が眠るベッドの近くに椅子を持ってきて座る。よく見ると撃たれた傷だけでなく小さな擦り傷が幾つもあり見ていて胸が苦しくなる。

松田「……ほんと馬鹿」

小さく呟き雪の体ををそっと抱きしめる。こんな細い体で無茶して本当に馬鹿だ、心配する俺達の身にもなって欲しい。どれだけ心配して大切だと思っているのか。

松田「……寝てるのが悪いんだからな」
雪「ん……」

眠って抵抗も出来ない雪の唇にそっと口付けをすると少し反応したが目覚める気配はなかった。唇は柔らかくて何度もしたくなってしまう。

松田(……やべえな、こりゃ)

これ以上はまずいと頭の中で警告がなり、眠気なんて全く無い俺は立ち上がりタバコを吸いに部屋を出る。



ーー諸伏side

雪の無事を確認し、病院の駐車場へゼロと歩いてら目の前に警戒すべき人物がいた。

降谷「沖矢、昴」
沖矢「おや、貴方方は宅配業者の」
降谷「……何故お前がいる」

貼り付けた様な笑顔を見せる彼にゼロはピリピリとした雰囲気でここに居る理由を問う。暫く無言だった彼が口を開きお見舞いだと応えた。

沖矢「お見舞いですよ、雪さんが撃たれて病院にいると聞いたので」
諸伏「それはどうも。でも彼女には近付かないで貰えるか」

大切な存在をこんな奴には近付けたくはない、ゼロも同じ様に関わるなと言う。

沖矢?「……雪の事になると君達は人が変わるな」
諸伏・降谷「「!?」」
沖矢?「関わるなと言う答えについてはノーだ。俺は彼女に興味がある」

そして今回の事件についてと付け足し、ではな、と俺達に言い自分の車に乗って走り去った。その声は沖矢昴ではなく1番関わりたくない相手。

降谷「……全く持って気に入らん奴だ」
諸伏「まぁ、今回だけは許してあげようよ」

今ここで奴と争うべきじゃないと言い、渋々とした感じで頷いたゼロと共に俺達も捜査へと戻って行った。
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