第20章 異次元の狙撃手〜狙撃対象〜
ーーコナンside
狙撃された雪は病院に運ばれ緊急手術が始まった。看護師が服に血が付いていると心配されたが、これは雪の血だと応えた。するとそこに目暮警部達とFBI捜査官達がやってきた。
目暮「コナン君……少しいいかな」
それはいつもと違った様子の目暮警部、手術室前と雪が撃たれてしまったショックで落ち込んでいるのだろう。俺と世良は頷き、中庭で今日の出来事を話した。
目暮「……となると、あれは無差別殺人じゃなく」
コナン「うん」
目暮「ありがとう、それを確かめたかったんだ」
お礼を言われた俺は俯いていた顔を上げた。聞けばハンターは頭部に受けた傷で狙撃が出来る体では無く、彼自身も犯人に狙撃される様に頼んでいた事では無いかと。重要参考人の彼が殺害されれば捜査は混乱、標的であるマーフィーさんも油断するのではという計画的な犯行ではと推測された。
ジョ「ハンターの狙撃の1発目が外れたのも躊躇したためて、弾丸が違ったのもハンターを傷付けたくないという気持ちの表れだったのではないでしょうか」
そう考えれば近距離で外した事の納得はいく。そして決定的な証拠があると良いパソコンに写真を映し出した。それは探偵団が撮っていたカメラの中にあった写真を拡大したもの。
キャ「共犯者らしき人物が映っていたんです」
ビルの屋上から狙う2人、1人はハンターだろう。ハンターは観測主、いわゆるスポッターとしてその場にいたらしい。
コナン(シールズではそんな者は使わないはず……)
日本での初めての狙撃で慎重になっていたのかと色々考えいると、話題は今回のサイコロ目と変わってく。
萩原「今回も弾丸サイコロがあったんですが……」
松田「サイコロの目は5だった」
1ではなく5の目に驚く全員、カウントダウンでは無かったのかと困惑する。謎やまだ気になる事はあるが今は次の狙撃を阻止するだけだ。
コナン(もう、誰も傷付けさせない!)
俺は捜査を続けるといった目暮警部達と別れると、看護師が手術は終わり病室へと運んだと言われた。様子を見に行くため世良と松田刑事、萩原刑事と共に向かった。
松田「お前らは怪我してねえのか」
世良「僕達はどこも怪我してないよ」