第20章 異次元の狙撃手〜狙撃対象〜
ーー貴方side
ライフルと叫んだコナン君は道をスケボーでショートカットし道路へと飛び出した。バイクを止めた世良ちゃんはコナン君の方を見て叫ぶ。
世良「まさか、走行中に狙撃でもするのか⁉︎」
雪「えっ、あそこから⁉︎」
コナンが見ていた方を見る、それは特急が走る橋から道路を挟んだ先にある橋から狙われているという事だろうか。
雪「世良ちゃん!」
世良「分かってる!」
道路に飛び出したコナン君、きっと狙撃を阻止する為だと分かり急いで向かった。
コナン「いっけえぇぇぇ‼︎」
シュッ‼︎
「っ⁉︎」
シュッ
コナン君のスケボーが空へと飛んでいき阻止する事に成功。まだ油断が出来ない状況で今度はベルトを柱にかけサッカーボールをだし膨らませていき、コナン君は探偵バッジを光らせながら叫んでいた。
コナン「おーーーい、こっちだー!」
特急に向かって大きく手を振るコナン君だがマーフィーさんはどうやら気付いていない様子。その時コナン君の背後に何かが見えた。
雪「……っあれ⁉︎」
世良「どうし……っ⁉︎」
見えたのは赤いポインター、それはきっと犯人の銃の物だろう。まずは邪魔なサッカーボールを破裂させた、そして狙いはコナン君へと代わる。
雪「世良ちゃん、ごめん‼︎」
世良「ちょっ……雪⁉︎」
狙われている事に気付いていないコナン君に追いつく為、私は世良ちゃんの後ろからアクセルを思いっきり踏み込む。そしてバイクから勢いよく飛び降りた。
雪「危ないっ‼︎」
パンッ
コナン「ゆ……き……⁉︎」
ドサッ
コナン・世良「「雪っ‼︎」」
雪「……」
地面に叩きつけられ全身に痛みが襲い息をするのも辛い。遠くから誰かの声が聞こえる。
コナン「雪、雪‼︎」
世良「救急車、早く‼︎」
コナン君と世良ちゃんが駆け寄って声を掛けている。コナン君はは撃たれた場所を両手で抑えてくれて、世良ちゃんは救急車を呼んでいた。
雪(無事で良かった……でも陣平さんや……ヒロさんにまた怒られちゃうのかな)
怒られるのは勘弁だが、この行動に後悔はしていない。そう思ったのを最後に、私は完全に意識を失った。