第20章 異次元の狙撃手〜狙撃対象〜
ーー貴方side
その通りと応えたジョディさんはハンターは戦地で受けた弾丸の影響で頭痛や視力低下に悩まされていたのではと話す。
雪「目が悪いのにシアトルでヴッツさんを撃てるのかな」
目が悪く頭痛に悩まされた状態で完璧な狙撃は可能なのかと首を傾げた私にコナン君がスマホを真剣に見つめながら口を開く。
コナン「それも今回の犯人が行ったとしたら?」
雪「そうなるとハンターとの対決の意味が……」
コナン「いや、意味なら1つだけあるじゃねえか」
そう言われてハッとする。でもそうなると日本で2回の狙撃とハンターの狙撃は別の意味を表している事になってしまう。
ーーコナンside
今回の事件で気付いた事を髙木刑事に伝えるため電話かけた。丁度、叔父さんに伝言を頼もうとしていたらしくすぐに出てくれた。
コナン「ウォルツさんとマーフィーさんは?」
髙木「ウォルツさんはまだ京都だけど、マーフィーさんは東京に」
マーフィーさんは警察の静止も聞かず9時発の特急2号で東京に来ると話す髙木刑事、浅草駅に11時着だと言う。どうやらマーフィーさん宛にチケットが届いたらしい。
雪「11時って……今は56分⁉︎」
コナン「っ‼︎ これが犯人の罠だとしたら」
雪「マーフィーさんが狙われる‼︎」
世良「急ごう!」
走りだした世良と雪、狙撃されるとしたら駅のホームが見える場所が絶好のスナイプポイントだと分かり俺は髙木刑事にマーフィーさんが狙撃されると伝え電話を切った。スケボーに乗って走る俺とバイクに乗った世良と雪は急いで駅へと向かう。
向かう途中、目の前にマーフィーさんが乗った特急が見え、徐行運転を始めていた。焦りからかふと特急の反対側の橋をを見ると一台だけ怪しい車が橋の真ん中で止まっていた。
コナン(何だがあの車……)
ピコン
コナン(っあれは⁉︎)
メガネでズームをし確認をすると車から降りてライフルを構える人物が見えた。
コナン「ライフル‼︎」
雪・世良「「えっ」」
驚く2人を余所にどうするべきか悩む。今戻って犯人を捕まえるのは不可能、戻ってる間にマーフィーさんが狙撃されてしまう。俺はショートカットして特急と犯人の間の道路へと侵入した。