第135章 新しい生活
二人でカウンター席に座って話をたくさんした。
「コナンくんもね『めぐみさんは?』ってめぐみちゃんがやめたばっかりの頃何度か聞きにきてたし、『めぐみさん来た?』って今日の学校行く前にもきたのよ。」
めぐみちゃんのこと大好きなのねって梓さんに言われ、私は微笑んだ。
安室さんを通してもちろんコナンくんにも連絡してるし、帰ってきていることも伝えてる。
それでもこうやって気にかけてくれてたことが嬉しかった。
「近いうちに会いに行かなきゃ。あ、それでね、梓さん。お願いしたいことがあって。」
「なぁに?」
「家電選び付き合ってくれない?私そういうの全然わからなくて。一人暮らしの女性にぴったりの家電や家具を買いたいの。」
私がそういうと、梓さんは目をキラキラとさせ椅子から勢いよく立ち上がった。
「そういうことなら!」
「…?」
梓さんは、ポアロの入り口に向かい札をくるりと回し『closed』に変えた。
「ポアロ総出で出動よ!」
「えっ!?」
「もうすぐ安室さんも出勤して来るだろうし、みんなで行って早めに終わらせちゃいましょ!」
「え、でも…お店。」
「午後からの半日くらい平気よ!マスターもめぐみちゃんのことなら気にしないわ!」
「うん、それはいい案ですね。」
「安室さん!」
バックヤードからひょっこりと顔を出した安室さん。
エプロンも付けていないので、本当に来たところなのだろう。
「めぐみさん部屋決まった?」
「うん。この近く。即入居できるところだけど、手続きあるから最短で三日はかかるって言われた。」
「じゃあ買ったものは僕の部屋に置いとくかい?」
「あ、でもいま困ってるって伝えたら、鍵交換の作業とかしてるけど、それでもよければ家電とか荷物は置いていっていいよって。」
そう言うと安室さんはニコッと笑ってポケットから車の鍵を取り出した。
「じゃあ、梓さん言う通り今日はポアロ総出で買い物行きましょうか。」