第144章 ハッピーバレンタイン
私は零さんの手を取り、押し入れられた指を舌で必死に押し返した。
「んんっ…!」
「ほら、綺麗に舐めて。」
ニコッと笑う零さんはどこか楽しそうで、私は仕方なくそっと舌で指を撫でた。
…甘い。
爪の先から、指の柔らかい腹の部分もチョコ味がなくなるまでゆっくり舐めた。
「…んっ…」
もういいだろうかと、チラリと零さんを見上げると満足気に私を見つめ、指先をゆっくり動かし、舌を絡めていった。
「…ふっ…ぁ…」
いつもの柔らかい零さんの舌とは違って硬い指なはずなのに、気持ちいい。
「布団行こうか。めぐみ。」
口から指を抜くと、零さんはそれをゆっくり舐めとった。
なんてセクシーなんだろう。
「…ん。」
「ホワイトデーまで待てないから今返すよ。何倍にもしてね。」
「…やだ、ホワイトデーはホワイトデーでちょうだい。」
零さんの首に手を回し、抱き上げられ寝室に向かう。
強欲な私の返事に零さんは楽しそうに笑った。
バレンタインの夜はまだまだこれから。
おしまい。