第135章 新しい生活
「本当は一緒に探してあげたいんだが。」
「ううん、部屋くらい自分でやるよ。あの…えと、一人暮らしようでいいんだよね?」
私がそういうと降谷さんがまばたきを何度かして嬉しそうに笑った。
「一緒に住みたかった?」
「いやっ!そうじゃなく!」
「安室透の部屋は残さないといけないし、組織にあまりめぐみといるところを見られたら危ないからね。」
「…はーい。」
ちょっと残念って思ってしまったけれど仕方ない。
「でも、僕が行けるようにはしといてね?大きなベッドが入る寝室とか。二人で入れるくらいのバスタブとかね。」
「…っ。ふ、降谷さんが疲れて一人で寝れるよう寝室2つにします。」
「くくく。あー、楽しみだな。」
私は恥ずかしくて降谷さんの手にある書類を乱暴に奪って目を通した。
「……。」
何度も戸籍に目をやる。
端から端まで何度も。
「…あの。」
「ん?」
おかしい。私の名前がない。
【夏目めぐみ】の名前がない。
「名前が…。」
「あー。気づいた?」
ニコニコ笑う降谷さん。
そういえば昨日からずっとにこにこにこにこしてる。
機嫌がずっといい。
「あの…降谷めぐみなんだけど。」
「うん、だから昨日の夜言っただろう?『これからはずっと一緒だ』って。」