第135章 新しい生活
真っ暗な個室で快適に眠っていると、ゴソゴソと腕に何かが当たる気がして私はふわふわと目を開けた。
「……?」
暗闇に何がが蠢き、私に触れている。
「ひっ!」
「…悪い起こしたか。」
「ふ、ふるやしゃ…」
寝起きで口がうまく動かない。
上半身裸の降谷さんがもぞもぞと私の布団の中に入ってきていた。
「!?」
段々と覚醒してきて、私は上半身を起こした。
「…んっ?なんで?ここ個室で鍵かけてたよね?」
「あんな鍵30秒もかからなかった。」
何が?
解錠するのに?警視庁でピッキング?
「…いったい何をしてるの?」
「んー、疲れた。」
怒ろうとしたけど、だるーんとした降谷さんは座った私の腰にすりっとしてくるので、怒るに怒れなかった。
「お疲れ様。」
「悪かった。意外と時間がかかって。」
「ううん。風見さんとローラさんがよくしてくれて。」
「あぁ、聞いた。」
目を閉じてる降谷さんの頭を撫でながら、明日のことを色々聞いた。
「今何もない状態だから…不便だろうけど、がんばろうな。」
「うん、ありがとう。…ところで、なんでパンツ一枚なの?」
「スーツで寝たくない。…それにめぐみだって下は履いてないじゃないか。」
すーっと素肌の太ももを撫でられ、私は壁際まで逃げた。
「っ!ジーパンじゃ寝づらかったの!んもぅ!警視庁だよ、ここ!何してるの!」
「しーー。」
「…っ。」
わたしは慌てて手のひらを口に当てた。
「横は男性の休憩室だ。風見がいる。」
「降谷さん…そっちの部屋行ってくださいっ。」
「やだ。ほら、寝るぞ。」
腰に手を回されて私は渋々狭いシングルのベッドで横向きになって降谷さんの胸におでこを当てた。
「…触らないでね。声我慢…できないから。」
「はぁ。煽るのが好きだな。…めぐみが悪い。」