第135章 新しい生活
私と赤井さんが私がいなかった時の話とかをしていると、赤井さんが座っていた机に缶コーヒーが置かれた。
「あ、ああの!よかったら!」
「あぁ、すまない。」
「っ!いえ!」
顔を真っ赤にしてあわあわとしているのはローラさんだ。
ーー…いや誰。
ちらっと赤井さんが缶コーヒーを持ち、ローラさんを見上げるとあからさまに後退りをし、さらに顔を真っ赤にしていた。
ーー…いやだから誰。
いつものツンツンローラさんはどこにいったのだろう。
流石にこの態度は赤井さんも気付くのではないだろうか。
赤井さんを見ても、特に気にした様子もなく、缶コーヒーに口をつけていた。
「ローラさんは最後、ずっと私のために潜入してくれたり、最後は犯人に脅されても逃げもせずかっこよかったんですよ!私のせいでお腹撃たれちゃって…それでも私を責めたりもせず…。」
「ほぉー。」
「ちょっと!めぐみさんっ!」
「本当に感謝してるんですよ?ローラさん。」
「…っ。」
ぷいっと私から顔を背け、見えるその耳が真っ赤で少し可愛いと思ってしまった。
「日本の公安は優秀なんだな。」
「…あっわわ…私はっ…!」
また赤井さんに話しかけられて慌て始めるローラさんに私はぷっと噴いてしまった。
「さて、そろそろ降谷くんが帰ってくるんだろう。」
「会って行きますか?」
「いや、君の前で会うのはやめておくよ。彼も素直になれないだろうからな。」
「…?」
私が首を傾げるとふっと笑い赤井さんは立ち上がった。
「じゃあ、また会おう。」
ポケットに手を入れ、赤井さんは部屋から出ていった。
「素直になれないってどう言うことだろう?」
出ていった扉を見つめながら呟くと、風見さんがパソコンから顔を上げた。
「FBIの協力あってのめぐみさんの帰還ですから。」
「…?」
「降谷さんもFBIにお礼を言うタイミングを図ってるんですよ。」
「…あぁ。」
わたしの前だと赤井さんにお礼を言えないってこと?
ーー…素直じゃないなー。降谷さん。
むっとして赤井さんを睨む降谷さんを想像してしまって私はにやけてしまった。