第134章 君の元へ
「でもね!私、二つしか映画買ってないんだけどね!」
「うん。」
「過去の話かもしれない!」
「過去?」
「あの毛利先生を公安が犯人にでっち上げて、コナンくんをバイクに乗せてあげたりした時の。」
「あぁ、あったな。そんな事件。」
私が向こうの世界に行く前にこの映画を観ていたら、コータさんの死を防げたのだろうかーー…。
もしもの話をしても意味がないのだけれど…。
「あとあれ!観覧車の上で赤井さんと殴り合いのやつも!」
「…そんなことまで。…みたのか?」
「へへ。私がじっと待ってるしかできなかったとき、降谷さんたちがどれだけ頑張ってたのか知ることができてわたしは嬉しかったよ?」
「…。」
「やっぱりあれは赤井さんと喧嘩してたんだね!」
「喧嘩じゃない。」
むすっとしてる降谷さんに私はくすくすと笑ってしまった。
「何があったかなんて私に全然話してくれないんだもん。…でもやっと知れた。降谷さんすごかった。何度も日本を守ってる。」
キッチンで私は降谷さんの首に手を回し、ぐっと引き寄せた。
「すっごくカッコよかった…です。」
そういって私から降谷さんに自分の口を押し付けた。
降谷さんもそれに応えてくれて、角度をつけどんどんと深くなっていく口付け。
「…は…ぁっ…」
積極的に自分から舌を絡め、いつもしてくれてたように降谷さんの舌に吸い付いた。
…だって、もう会えないって思ってた。
「ふる…やさん。」
それなのに目の前に私に会いに全てを投げて、会いに来てくれた。
それが嬉しくてーー…たまらく愛おしい。
私は降谷さんの手首を掴み、キッチンを後にした。
「私の…へや…。こっち。」
自分からって凄く恥ずかしいけれど、それ以上に目の前の彼に触れたくて、触れられたくて…私は自分の寝室に彼を誘った。