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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第134章 君の元へ


降谷さんがどうやってこっちにきたのか私は気になって尋ねた。


「上層部からこっちにくる許可をもらったんだ。」
「よく、許可出してくれたね?帰れるの?大丈夫?降谷さんに負担とか…」

私は急に不安になって降谷さんの身体をさわさわと触れた。

「大丈夫。何とも無いよ。さぁ、帰ろう。」

本当は私はこちらの世界の人間なのに降谷さんはいつも『僕たちの世界』『帰ろう』と言ってくれて嬉しかった。

私の居場所は向こうの世界なんだと言われているようで。


「すぐには帰れないよ。」
「そうだな、色々やっておきたいんだろ。」
「このお店を閉店させて、お世話になった人に挨拶しないと。」
「わかった。」
「降谷さんお仕事は?先に帰ってる?」

私がそういうと、降谷さんの私の腰に回した手に力が入った。
むっとした表情になり、私のおでこにごつんと頭突きをした。


「帰るときは一緒だ。」
「よかった。」

忙しい降谷さんだから,すぐに帰るのかと思ったけれど、私と一緒にいてくれるって言ってくれてすこし嬉しかった。




そこからはバタバタしてと忙しく動いた。
お店を閉め、取引先に連絡をしてお店を辞めることを伝え、元々ここを管理していたオーナーさんにも挨拶をしていった。


もうここにくることはないけど、だからといってそのままにはしておけない。


「…ご家族は?」
「こっちに帰ってきたことすら伝えてないの。もう何も知らないと思う。だから平気。」
「いいのか?僕もついて行ってあげるけど。」

私は首を振った。

「どこにいるのかさえ知らないし、平気。私の友達もみんなもう向こうの世界だよ。」
「そうか…。」

降谷さんは気を遣って私の頭を優しく撫でてくれた。


高校の費用だって自分で払った。途中から行かなくなって辞めちゃったけど。
私の親は中学まで。もう、本当に心残りはなかった。

私はにっこりと降谷さんに笑いかけた。


だって、わたしにはこんなに素敵は恋人がいるもの。

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