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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第134章 君の元へ


また移動されたら困ると思い、荷物を掴み僕は急いでネットカフェから出た。

地図は頭に叩き込んだ。



ーー…会える。もうすぐめぐみに。




そう思うと自然と駆け足になった。






「はぁはぁ。」

ーー…ここだ。



帽子を押さえ、目の前の喫茶店を見つめた。

古い色合い、懐かしい純喫茶。


どこかポアロの雰囲気に似ていた。

一新して新生活を…ではなく、僕たちがいた世界と同じように過ごそうとしているめぐみがたまらなく愛おしい。




めぐみだけでなく、他の従業員もいるかもしれないと、外からそっと覗き込んだ。




ーーーめぐみだ。



紺色のエプロンを付け、カウンターの中で何やら作業をしている。
ポアロよりも半分くらいの大きさだろうか。

めぐみ一人で……マヨネーズと味噌を取り出していた。



「…ハムサンド?」


ぎゅっと胸を締め付けられた。


ーー…今すぐ抱きしめたい。









僕は喫茶店のドアを開けた。



「いらっしゃいませ。」
「おはようございます。」


ちょうど包丁を持っていためぐみは、ワンテンポ遅れてこちらを見た。




「モーニングいただけますか?」

驚いた顔でこちらを見て、すぐに涙を浮かべるめぐみ。







僕と一緒に考えたハムサンドを出してくれて、コーヒーも僕の好みのミルクだけのコーヒーを。






「めぐみ、遅くなってごめん。」

カウンターから出てきためぐみに手を広げて微笑みかけた。

「…ふる…やさん…」






…やっと会えた。



胸に飛び込んできためぐみを、僕は力いっぱい抱きしめた。


ーーもう絶対に離さない。


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