第131章 最終章【コーヒーはミルクだけ】
全部全部。
私が悪いんだ。
降谷さんはこちらを見つめながら、男を離し、立ち上がった。
ーーーだめ。
このままだと降谷さんも絶対に撃たれる。
ローラさんを簡単に撃つような男だ。
降谷さんは一歩…また一歩とこちらを睨みつけながら下がっていくのを、笑いながら見ていた貝山は左手に持っていた銃のセーフティを外すような仕草をした。
「…待って。」
私は貝山の二の腕にしがみついた。
「私がお前達の言うこと聞くと思うか?」
ぎろりと下から貝山を睨みつけた。
夏目めぐみと言う漫画のキャラクターが好きだと言っていた貝山。
総長で話すと、話を聞いてくれるのではないかと思った。
「めぐみちゃん?」
「気安く名前を呼ぶんじゃねー。」
「…。」
目をキラキラとさせ、私を見ている貝山。
思った通りだった。
「ポリ公の言うこと聞いときゃ平和かと思ったけど、貝山は私をどうするつもりなんだよ。」
「そんな酷いことしないさ!でも、成功したのはめぐみちゃんだけだからね。調べたいとは思うよ!その間欲しいものやりたいもの全部叶えてあげるつもりだよ!」
ころっと態度を変えた貝山の頭をガシガシっ犬を撫でるように乱した。
「銃で脅すようなお前らが?」
「…それは君が言うこと聞かないから。」
「私は卑怯なやつが大嫌いだ。だから言うこと聞くつもりはない。」
「…それじゃあ」
「だけど、今まで世話をしてくれたあの人に手を出さないって約束をしてくれるのなら、私はこれから先お前達の言うことを聞いてやる。」
腕を組み、貝山をきっと睨みつけた。
「…しかし。」
「私は義理は通したいんだ。漫画を読んでたお前ならわかるだろ?私の性格を。あの人に手を出すな。」
「そうしたら、俺たちの言うことを聞くかい?」
「あぁ、約束してやる。」