第131章 最終章【コーヒーはミルクだけ】
「…んーーっ!」
押さえつけられ、私は顎を床にぶつけた。
私の上には大きな男が乗っかって、私の腕をもって押さえつけていた。
降谷さんにも大男が銃を持って押さえつけようとしているが、降谷さんに敵うはずがない。
降谷さんは男の持っていた銃を弾き、いとも簡単に手を捻り上げ膝で押さえつけていた。
「この女が傷付くぞ?」
私を押さえつけていた男が私の顎を持ちぐっと持ち上げた。
「…っ。」
痛い。
降谷さんは一瞬手を緩めたが、強気な表情で私の上の男を睨みつけた。
「めぐみさんが必要なんでしょう?出来るんですか?」
「…殺しはしないが、痛みつけることは出来る。」
「…いっ!」
背中をぐっと膝で押され、私は痛みで声が出てしまった。
睨み合う降谷さんとわたしの上の男。
すると、一人の足音が聞こえてきて、そちらに視線を向けた。
「か、貝山さん。」
ローラさん達の方からこちらに向かってきてくれた。
よかった。応援の捜査官が到着したんだと安堵した。
「貝山さんっ!助けて…っ!」
私が叫ぶと、降谷さんは貝山さんをじっと見つめた。
「…誰だ。」
「…えっ?」
降谷さんのその言葉に私は驚いた。
にまにまと笑う貝山さん。
スーツを着ていて脇の下ホルスターから銃を取り出した。
「…え…公安の人……じゃないの?」
「そう思ってたのはめぐみちゃんだけだよ。」
一歩一歩こちらに向かって歩いてやってくる貝山さん。
「武器密輸の時の話をしたら君が勝手に俺を公安だと勘違いしただけだろう?」
「…っ!?」
「まぁ、警察官ではあるけどね。ちょっと機械の得意なね。」
私はガタガタと身体が震えた。
貝山さん…が公安じゃなかった…?