第13章 傘
「それで、事件は解決?」
「えぇ、今頃警察が動いてると思いますよ。」
「コナンくんがやっぱり巻き込まれてた?」
「コナンくんも子供たちもみんな無事ですよ。今日の夜にはニュースになっているでしょう。」
「安室さん!どうです!私たちの推理!」
「ふふ、よく考えましたね。」
梓さんは腰に手を当てて言った。
それに対して安室さんは優しく微笑んで私の頭をくしゃりと撫でた。
「あー!安室さん!」
「え?」
急に大声を上げる梓さんに私も安室さんも目を丸くした。
ビシッと安室さんを指さし、眉を寄せた。
「めぐみちゃんの頭撫でましたね!セクハラですよ!」
「…セクハラですか。」
顎に手をやり考える安室さん。
「すみませんめぐみさん。」
「いえ…。」
「気をつけてくださいよー!」
「はい、気をつけます。」
にっこり笑う安室さん。
梓さんは背を向けて、カウンターの片付けを始めた。
私も今日の売り上げを金庫にしまおうとお金を持ってバックヤードに下がった。
「あれでセクハラなら、この前の夜はもっとセクハラでしたね。めぐみさん。」
「ひっ!!」
急に後ろから耳元で囁かれ私は飛び上がった。
振り向くと、にっこり笑う安室さん。
「一生懸命謎解きするめぐみさん。可愛かったですよ。」
「ほとんど梓さんが考えたから。」
ふと、安室さんの手を見ると右手の指の付け根が少し赤い。
「手…どうしたんですか?」
「え?…あぁさっきちょっとボクシングをね。」
…殴ったのか。この手の傷は昔から何度もみたことがある。
「…制圧のためかもしれませんが、無茶しないでくださいね。反撃だってあるかもしれないんですから。」
でも、この傷で子供たちを救ったのか。
安室さんは…すごい人だな。