第13章 傘
夕方そろそろ使わない道具を片付けていこうって時間になったので、カウンターでものをしまっていると、ふと外を見たら安室さんの車が通り過ぎたようにみえた。
あのフォルムとエンジン音はきっとナナちゃんだ。
しばらくするとバタバタと走りながら安室さんがお店に入ってきた。
「すみません。勝手に早退して。」
帰っても良かったのに…わざわざ来てくれたんだ。
「あ、めぐみさんが代わりに?」
「はい、私が電話で呼びました。」
「すみません…めぐみさんも。」
「暇してたので大丈夫ですよ。」
梓さんはニコニコしながら私に近付いてきた。
「それに今めぐみちゃんと、二人で探偵ごっこしてたんです。」
「探偵ごっこ?」
きょとんとする安室さん。
「あのレシートの謎を解いてました。」
人差し指を立ててドヤ顔で話をする梓さんが可愛い。
「ほー、では聞かせてもらいましょうか。」
「はい!ではどうぞ!めぐみちゃん!」
「え?私?…謎解きってほどじゃないけど、スマホで調べた程度だよ。」
「えぇ、答え合わせしましょう。」
答え合わせってことは、やっぱり安室さんはすでに謎を解いて事件を解決してきたってことだ。
「レシートの文字が消えて、一つの単語になってたって梓さんに聞いたからスマホで意味を調べただけです。『死体』って」
「それで?」
「大尉のことをしってるのはあとマスターとコナンくんということ、冷たかったってことを聞いて、あのレシートはコナンくんが暗号化してるって安室さんは気づいて、出て行ったのかなって。」
「ほー。」
「正解?」
「そうですね。場所もわかりました?」
「全然…冷たいってのがヒントなのかなっておもったけど、冷蔵庫くらいしか思いつかなくて、それだけだと場所なんて山ほどあるし…よくわかんなくなって考えるのやめました。ね、梓さん。」
「本当ー!全然わかんないの!安室さんあのあとレシート見つけたんですか?」
「まぁ、風と建物の位置を考えたら飛んで行く場所は想像できます。」
…出来ませんて。
この人なんで、ここでバイトしてんの?ほかにその知恵使おう?