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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第130章 そんなの知らないっ!


ドリフトというのだろうか、私にはわからないけれど、カーブも激しく曲がり、バイパスなのか高速道路なのか大きな道に出てもスピードは落とさなかった。


サイドミラーをみると、真っ黒な車が何台かずっとついてきていた。

「あ、降谷さんっ。」
「大丈夫だ。」


ーー何が。とは聞けなかったけれど、降谷さんの声はすごく落ち着いていた。

「揺れるぞ。」
「…っ!」

ガタっと揺れ、私はドアに捕まった。
車と車の間をすり抜けたり、壁ギリギリを走り抜けたり…。


心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしていた。

降谷さんは目をギラギラとさせ、急ハンドルを切った。


ーーーそんな姿さえかっこいいと思ってしまう。




「めぐみっ!歯、食いしばれっ!」
「はっ!?」

肩を抱き寄せられ、降谷さんはグッと更にアクセルを踏み込んだ。


トンネルの中の壁を…!壁を走ってる…!




ドンっと振動と共に、また道路に戻ると、降谷さんに肩を離され、私はシートに沈むように座り込んだ。


「か、壁を…!」

どっどっと鳴る心臓を手で抑えた。
ーーなんて運転するんだ…!



「…すこしまいたか。」

バックミラーを見て、降谷さんは携帯を取り出し、電話をかけるとイヤホンを耳につけた。


「風見か。…あぁ、合流した。」

電話の相手は風見さんのようだった。


「めぐみと直前にあったのは前田というあの女性捜査官だ。拘束して、連絡手段を抑えろ。…あぁ。FBIにも要請を。…そうだ。後ろからの追跡も撒いたから今からそっちに……いや。やはり、無理そうだ。」

降谷さんがまだ急に右にハンドルを切ったため、私はドアに肩をぶつけてしまった。

前からまた違う車だ。

後ろからも…!


「風見!かけ直す!めぐみのGPSで居場所を確認、援護を頼む!」


イヤホンを耳から外し、ギアのあたりに放り投げると、降谷さんはまたハンドルを大きくきった。


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