第129章 真実
私はコナンくんとの会話を終え携帯をテーブルに置くと、おやつにしようお湯を沸かした。
すると、さっき置いた携帯が再び鳴ったので、私は画面を覗いた。
この番号は登録していないが知っている。
貝山さんだ。
公安やら赤井さんたちと付き合うと番号を暗記しないといけないから大変だ。
「もしもし。」
『久しぶり、めぐみちゃん』
「貝山さん、どうされました?」
『何人かで順番に君の住んでるマンションの周りを巡回してるからね、今日は俺なんだ。』
「そうだったんですね、お疲れ様です。ありがとうございます。」
マンションの周りの巡回まで公安の人がしてくれてたんだ。
『小塚製薬の動きが活発になったって報告受けて、めぐみちゃんの様子を見てこいって言われたんだ。今下にいるんだけど、鍵開けてもらっていい?』
「わかりました。」
電話を切ると、私はオートロックの鍵を開け、玄関の前で待った。
しばらくするとインターホンが鳴ったので、念のためドアの覗き穴から覗いて貝山さんだと確認してからドアの鍵を開けた。
「うん、ちゃんと用心して開けたね。」
「はい。教わりましたから。」
「…それはゼロに?」
「えっとーー…。」
私が口籠もっていると貝山さんはニコッと笑った。
「ごめんごめん。実はゼロに指示されての仕事はこれが初めてなんだ。だから嬉しくって。俺程度はまだ顔も声も知らないからな。」
「…そうなんですね。」
貝山さんはダイニングに来ると手に持っていた箱をテーブルに置いた。
「ケーキ買ってきたからよかったら食べよう。」
「はい、ありがとうございます。お茶沸かしますね。」
チョコケーキとショートケーキの好きな方を選んでいいと言われたので私はチョコケーキを選んだ。
「話を聞いた時びっくりしたよ、めぐみちゃんが狙われてるなんて。」
「…警察の方には本当によくしてもらってます。」
「それでも何かと不自由だろう?他の人に頼めないこういうケーキとかいつでも頼んでいいからな。」
「ありがとうございます。」
ケーキを食べながらそんな他愛のない話をして、貝山さんはすぐ帰るため玄関に向かった。