第129章 真実
お昼過ぎて学校が終わるだろう時間に電話をかけた。
『もしもし』
「コナンくん、久しぶり。」
『めぐみさん、前にポアロ行った時に安室さんに辞めたって聞いて驚いたよ。』
「ごめんね。」
『ううん、あれから安室さんとも色々話したんだ。本当はそっちに行って話したいって頼んだんだけど、安室さんが少しでも危険なことからは遠ざけたいって場所も教えてもらえなかったよ。…異世界のこと話したんだね。』
「うん。ここまで狙われたらね。」
『赤井さんとも協力して色々わかってきたよ。』
「そうなの!?」
『うん。でも、どうしてもめぐみさんが狙われる理由がはっきりとしないんだ。』
「小塚製薬は何をしてるの?」
『…それは、安室さんから聞いて。』
「…?」
『中途半端な情報をめぐみさんに伝えて怖がらせたく無いって。全部わかったら安室さんから話したいみたい。』
「そっか。」
『でもひとつだけ。灰原がやっと薬を調べ上げたよ。』
真剣な声になったコナンくんに私は耳を集中させた。
『あの風見さんが誘拐された時のあの薬は、やっぱり姿を消すための薬みたいだ。めぐみさんはやっぱりこっちの世界にあの薬のせいで来たんだ。』
ごくりと唾を飲んだ。
やっぱり小塚製薬が薬を作ってたんだ。
私に向こう世界で薬を飲ませ、こっちのコナンの本の世界に呼び寄せた。
ーー…何で私を?
何で本の中に?
そもそも本当にここは本の中なのだろうかーー…。
『めぐみさん?大丈夫?』
「あ、ごめん、色々考えてた。平気だよ。じゃあさ、あの薬を飲まない限り私は向こうの世界に戻ることはないって考えたらいい?」
『確証はないけど、恐らくそうだろうって灰原も。』
「うん、それが聞けただけでもよかった。ありがとう。哀ちゃんにも伝えといてくれる?」
『わかった。…いろんな組織がめぐみさんを狙ってる。外に出ないように、気をつけてね。』
「ありがとう。何かあったら私の指輪のGPSで見つけてね?名探偵くん。」
『安室さん指輪にしたんだ。はは、大事にされてんな。』
どうやら何に内蔵するかまでは知らなかったようでコナンくんは『安室さんらしいや』と言って笑った。