第129章 真実
「んー。」
「おはよう、めぐみ。」
ふわふわの布団の中で寝返りをうつと、頭をそっと撫でられた。
最近このパターンが多い。
降谷さんが夜いる時はほとんどだ。
「また無理させた。身体大丈夫か?」
「うん……いや、大丈夫じゃないっ。ちょっと毎晩すぎやしませんか?」
「…悪い。つい。」
きしむ体を起こし、厚手のパーカーを着てすでに家を出る準備が出来ている降谷さんを睨みつけた。
「今日はポアロ?」
「あぁ。朝食あるから食べて。」
「ありがとう、でも私が作りたかった…。」
「夜にめぐみを美味しく食べたからいいよ。休んでて。」
「…ばか。身体壊れちゃうよ。」
下に落ちてるシャツを手で拾い上げて着ようとしたら、降谷さんに肩を押されてまた布団に沈んだ。
「朝から可愛いこと言わない。」
「えっ!?言ってないよ!」
「身体壊してやりたくなる。一回する?」
下着姿の胸を必死で隠しながら私は首を振った。
昨日の夜もあんなにやったのに、起きてまたすぐなんて無理に決まってる。
「梓さんが困っちゃいますよ!」
「…これ以上彼女に迷惑はかけれないな。いくよ。」
「…っん。」
いくって言ったくせに、最後私の唇に噛み付いていく降谷さんの胸を必死に押し返した。
「行ってきます。」
「…いってらっしゃい。」
「ここでいいよ。服着てて。」
わたしの頭をくしゃっと撫でて、降谷さんは寝室から出て行こうと立ち上がった。
「あっ。今日はローラが定期報告で来庁予定だから少し遅くなるかもしれない。」
「はい。気をつけてね?」
「あぁ。何かわかればめぐみにも伝えるよ。」
「うん、教えてくれると嬉しい。どんなことでも。」
シーツをくるっと身体に巻いて私は布団から飛び降り、降谷さんの頬にキスをした。