第128章 誓い
コンコン。
「どうぞ。」
と、返事が聞こえたので、私は降谷さんの部屋のドアを開けて顔を覗かせた。
玄関が近い方の部屋は絨毯が引いてあって、ベッドとローテーブルが備え付けられていた。
降谷さんはローテーブルにノートパソコンを広げていた。
「お疲れ様。コーヒー淹れたんだけど…。」
「ありがとう。」
お仕事をしてると思って、ローテーブルにコーヒーの入ったマグカップをおいて私はすぐに部屋を出ようとした。
「めぐみ。おいで。」
「…?」
ぽんぽんと降谷さんは自分の横の床を叩いた。
私は言われた通り降谷さんの横に正座して座った。
「仕事じゃないからそんな固くならなくていいよ。」
くすくすと笑われたので、私は足を崩した。
「見て。」
「なーに?」
「僕の友人たち。」
ドキッとした。
話は何度も聞いてきた。
「…いいの?」
「めぐみにだけ特別。誰にも言っちゃダメだよ。」
腰に手を回され、パソコンの画面が見えやすいようぐっと引き寄せられた。
パソコンを覗くと,青いジャージを着た男性たちが写っていた。
「今まで何度も話したし、お墓参りもいっしょに行ったからな。いつか見せたいって思ってたんだ。」
「…。」
降谷と胸に書かれた青いジャージに肩を組む、くしゃくしゃ頭の男の人や、笑い合ってる人たち。
「待って、名前当てたい。」
「ふふ。わかるか?」
そう言って、降谷さんは胸の名札が見えないようにスクロールした。
「伊達さんは班長でしょ?しっかりもので、みんながついていきたくなる感じだから…絶対この人!」
「正解。」
「やった。」
正解すると、降谷さんはご褒美だとでも言うように私の頭にキスをした。
「合コンで降谷さんよりモテてた人ーー。萩原さんは…爽やかそうで、女性に優しそうで、いつも笑顔?…んー、この人かな?」
「そう。正解。すごいな。後2人だな…まって、名札のついてない写真探す。」
そう言って,降谷さんはパソコンをスクロールしていった。