第12章 おかえり
「なんか?めぐみさんはどうしてそんな自分を隠そうとするんです?」
「そんなつもり…」
「僕がこれだけ心が休まるのは貴女くらいですよ。私なんかって言わないでください。」
特に、特別安室さんを癒そうとか意識したことがなかったのだけれど、いつも忙しそうな安室さんがそう思ってくれてるのは素直に嬉しかった。
「そんなに忙しいならシフト減らすのに…。」
「それより、貴女と二人のシフトに変えてください。それが一番だ。」
「…そんな職権濫用しませんっ」
「ははっ」
安室さんは柔らかく笑いながら、私のメガネに手をかけた。
サッと取られてしまい、パスタが置かれたテーブルに投げられた。
「あ、また!」
「こっち見て。」
「はっ!?…っん」
右隣に座っていた安室さんに肩をぐっと寄せられ、いとも簡単にキスをされてしまった。
「ちょ…あむっ…んん」
隙間なく安室さんの唇が押し付けられる。
目の前には綺麗なまつ毛。
ドクンっと心臓が跳ねて私はぎゅっと目を閉じた。
安室さんは肩に回っていた手を私の後頭部に回した。
固定されて動けない。
私は安室さんの胸あたりのエプロンをぎゅっと握りしめた。
「はぁっ…んっ」
ぬるりと舌が入ってきた。
ど、どうしよう。
安室さんと…キスしてる。
ぼぅっとして何も考えられない。
安室さんは右手を私の膝に置いた。
タイトなスカートを履いているからストッキングの上から撫でられた。
舌を絡めて吸い取られる。なんて官能的なんだろう。
すすーっと安室さんの右手が私のスカートの裾の中に入ってきたのがわかった。
内腿も指先で撫でるように中に入ってきている。
「ーーっ!」
私はとっさに、安室さんの右手首を掴んだ。
何してるんだこの人!仕事中だぞ!
「んんっ!」
頭を振ってキスから逃れると安室さんの胸を押した。
安室さんはぺろりと自分の唇を舐めてニヤリと笑った。
ひえ!え、エロい人だ!