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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第2章 私の仕事


目の前のイケメン三十路はすでに食べおわって、コップの水を飲んでいる。
ふと、コップを持つ右の腕に目がいった。

血が出ているーーー。

というより、出ていた。という感じで、地面かどこかでズリっと擦りむいた後のようで、泥はついてないから、洗ったのかもしれない。

「腕…、怪我してるじゃないですか。」
「え?あぁ…昨日の夜、ちょっと」

やっちゃいましたー、という感じで、眉を下げるも笑い飛ばす安室さん。

「昨日の夜からそのまま?服に血がにじんでます。」
本人曰く、怪我した後シャワー浴びたから汚れは落ちてるから大丈夫だと。

食べ終えた安室さんは食器を持って立ち上がろうとしたが、それを制止して私は救急箱を持ち出した。

「大丈夫ですよ、大したことじゃ…」
「血がついた服で、接客しないでください。」
ぴしゃりと言い放つと、安室さんはすみません…と黙り込んだ。

今更かとも思ったが、一応消毒液をぶっかけた。傷が大きいので絆創膏におさまりきらず…、包帯を軽く撒いておいた。

「夜遅くに、飲んだりしてたんですか?」
酔ってコケたのかの思って素直をそう聞いたが、安室さんは首を振った。

「いえ、探偵業の方で、色々あって…」
「そうですか、それなのに今日の朝からバイトって大変ですね…ご苦労様です」

私の探偵のイメージは、尾行して素行を観察、浮気調査くらいだったけど、コナンの世界では探偵は警察並みに働くからなぁ、きっと安室さんも苦労してるんだろう。
それに、私の予想ではこのイケメン三十路は物語に重要なキャラだろうから、もしかしたらコナンも一緒にいたのかもしれない。
それならきっとこの人もこれから怪我が絶えないんだろう…哀れ。

少しだけ付いていた血が見えないように、安室さんの袖をまくってあげた。

「これなら、血も見えないですね。大怪我みたいになっちゃいました。」
「すみません…初日にこんな…」
「大丈夫ですよ。シフトも、探偵業の方を教えてくれたら、朝一の出勤避けたりできたりするので、何でも相談してくださいね。」
「お気遣いありがとうございます。助かります。」

安室さんの笑顔が眩しい…

この世界に来たばかりのころ過ごしていた裏の社会では、私の周りにはいなかったタイプだぁ…
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