第2章 私の仕事
安室さんは私の食器も持って行ってくれた。
そのあと入れ替わるようにバックヤードに来たのは梓さん。
手には私達のお昼と同じサンドイッチ。
近くのパソコンで仕事をしながら梓さんの話しを聞くのは好き。
今日の話題はもっぱら安室さんのことだった。
イケメンだから、お客さん増えそー、だとか
一度教えるとすぐ覚えてくれるからすごいーとか。
彼が入ってきて、一週間がたった。
たしかに、勤務態度マジメ。
喫茶店を良くしようとする向上心もある。
お客さん、主に女性に人気ある。
ただ、サボりぐせあり。
何かにつけて、サンドイッチやコーヒーを作っては上の毛利さんのところに行こうとする。
もちろん、お客さんがいない時を狙っているし、その費用は自分で出してる。
出してるのはわかるけど…わかるけど!
その間、梓さんだけになるじゃん!
本業は探偵で、毛利さんに色々学びたいのかもしれないけど、勤務中に出ていくな!
エプロン外していけよ!と、すこし思ってしまうところも正直ある。
その間にお客さんが三組同時に入ってきたらさすがに梓さんだけだと、大変なので、パソコンの手を止め私が出て行かなきゃいけないのが面倒い。まぁ、そっちが一番理由だ。めんどくさいのだ。
エプロンかけて、手を洗い。お客さんところに聞きにいく。
私はコーヒーとかつくるのあまり…得意ではないので梓さんにしてもらいたいっ!
メニューを聞いて、梓さんに伝えると、事務所の階段降りる音がかすかにしたので、安室さんがかえってくるのだろうど、私はさっさとバックヤードにさがって洗い物をしておく。
今日教えてもらったみんなの予定を調節して、シフトにしなきゃいけないのだ。
安室さんは忙しいというのは、聞いていたけど、昨日から3回も予定変わってる…
やっぱり、明日出れますーとか。水曜日ダメになりましたーとか…
いや、好きにしていいって言ったけどもさ…自由すぎるだろ。若者か。
と、ぐちぐちと安室さんに対しての不満を爆発させながら。本当は昨日完成していたシフトを変更する。
あー、買い出しリストもつくらなきゃなぁ…。