第126章 守りたい
「いや、隠れて正解だよ。めぐみ。」
「…え?」
「警察に相談して新たに戸籍を得て普通に暮らしていたら必ず組織が君を特定して消していただろう。」
「…隠れてくれてよかった。もっと早くにめぐみに気づいてあげれなかった僕が悪いんだ。」
私は大きく首を振った。
「悪く…ないっ。ぜったい降谷さんは悪くない…!」
背中に手を回され、息ができないくらい力いっぱい抱きしめられた。
「組織に見つからなくてよかった…!めぐみが一人で頑張ってくれたおかげで、こうやって出会えたーー…。」
「ふっ……うぅ…」
私はゆっくり降谷さんの背中に手を回して、服をぎゅっと握りしめた。
私の涙を服が吸っていく。
「気づいてあげれなくてごめん、もう一人じゃない。めぐみーー、僕が君を一人にしない。」