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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第126章 守りたい


私はコナンくんとの時と同じようにどうやってこっちに来たのかゆっくりと話した。

ただ、こっちの人たちのことを漫画で見て知っていると言うことは黙っておいた。

降谷さんが“バーボン”である以上、主人公が誰だとかそう言うことは黙っておいた方がいいと思ったからだ。


「違う…世界線?」
「…うん。」
「薬を飲んで…ジンたちのいる部屋に…?」
「…うん。」


降谷さんは頭を抱え、黙り込んだ。


「だからいつも隠れて…」「いやでも…」
「知り合いも…」


ぶつぶつと何かを呟いている。


「そうか…じゃあ、あの似顔絵もめぐみ。君だったんだな。」
「似顔絵…?」
「僕が潜入している組織が一度だけ手書きの似顔絵を見せてきたことがある。この女を見つけたら殺せってね。」

赤井さんもそんなことを言っていた。監視カメラがないところだったから似顔絵を見させられたと。

「確かに…髪型とかは違うが、総長の時の君と似ているかもしれないな。」
「…。」





降谷さんは今度はじっと黙って考え込んでいた。



「どうしてーー…いや、いい。こんなこと言ったって仕方ないことだ。」
「…?」
「めぐみが何かあるってことは薄々思っていた。君の住所と免許証で戸籍が無いってわかった時、偽名を使っているんだろうって。」
「…。」
「なら、なぜ偽名を使う必要があるのか。調べていくうちに君の住所のビルを管理しているある男性とマスターが知り合いだということを突き止めた。」
「…うん。孝臣さん。私の住むところと働く場所を用意してくれた。こっちの世界に来て困っている私の面倒を見てくれたの。」


「…そうか。しかし、薬を飲んで何故『違う世界』だと思ったんだ?場所を移動したのでなく。」
「…地名が違ったの。私の住んでる家がなくなって、その場所の地名も何もかも私の知ってるものじゃなかったの。」


「めぐみ…それを警察に相談もせず一人で抱え込んできたのか…。」

降谷さんに肩を触れられ、私は大粒の涙が頬を伝った。

「怖くて…怖くてーー知らない場所で…警察に行くのも怖くて…ごめんなさい。今思えばあーすればよかったとか…もっと早くに誰かに相談すればって…わかってたのに……。」


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