第125章 恐怖
覚悟が足りないんだ。
安室さんに全部話しまったら、もう近くに居られないんじゃないかと思ってしまうから。
「警察って、交際をしたり結婚をする時その人の身辺調査をするんでしょう?」
「…うん。」
戸籍は国の助けでどうにかできるかもしれない…。
でも、私の過去は消せない。
組に所属をして、詐欺まがいなことをしたりしたし、違法なお店で働いたりもした。
彼は警察。
公安だもの。
話をしてしまうと、きっと赤井さんと同じように私の全部を調べるだろう。
「怖いのーー…、私の全部を話して離れなきゃいけないくらいなら、今のままでそばにいたい…!」
「でもまた、狙われるかもしれない。」
「…っ。」
「僕はずっとそばにはいてあげられないし、赤井さんも今別の人を守ってる。」
「…二人にそんなにしてもらうつもりは…。」
じっとうつむく私にコナンくんはフォークに刺したイチゴを差し出した。
「僕はまず、今日めぐみさんを襲ったやつらが、小塚製薬と関係があるのか。調べられるところまで調べてみるよ。あとで特徴とか教えてよ。…めぐみさんは!」
「むっ。」
口の中に押し込まれたイチゴをもごもごと食べながら、私は目の前の小さな探偵さんを見つめた。
「安室さんにうまく話をできるようにして。めぐみさんとそばにいることが多いのは安室さんなんだから。」
「コナンくんは蘭ねーちゃんに秘密のくせに…。」
「おっ俺は!別に蘭に守ってもらわなくていいんだよ!むしろ…!」
赤い顔してもごもごとしているコナンくん。
「ありがとう、コナンくん。」
安室さんに話すーー…。
「頑張ってみる…。」
私が違う世界から来たんだと、言った瞬間から車乗るな!バイク禁止!ってなりそうだけれど、もう、そんなこと言ってられないところまできたのかもしれない。