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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第124章 モテ期


降谷さんは足を止め、こちらに振り向いた。


「…潜入中のことだから、行方不明と処理されて家族はまだ知らない。だからお墓はないよ。組織には身元不明の死体として処理され死体も消された。」

「…ごめんなさい。」


「いや。彼の家族にとても頭のいい人がいるからね。きっと気付いてる。」
「お名前を聞いてもいい?ヒロさん…だよね?」
一度、降谷さんがぽろりと名前を言っていた。


「あぁ、諸伏景光。ヒロだ。」
「お料理が得意だった人?」
「そう、少ししか話してないのによく覚えてるな。」
「うん、降谷さんが自分のこと話すのは珍しいもん。私が幼なじみって聞いて女の人だと勘違いしたんだよね。」
「そうそう。」


私は近くの松田さんのお墓の前にもう一度立った。


「仲良しだったんなら、代表して松田さんに手を合わせよう。きっとヒロさんに伝えてくれる。なんなら、ヒロさんはみんなの近くにいるかもしれないしね!」

「…。」

「松田さーん、降谷さんは元気にしてますよーってヒロさんに伝えてくださーい。たまに無茶しまーす。寝ろって言っても寝ませーん。」

「ふふ。」

「たまに変態なのは誰のせいですかー。もしかして、同期の誰かの真似ですかー。」

「おい。」
「へへ。」




わしゃっと頭を撫でられて、そのあと頭を少しだけ抱きしめられた。


「ありがとう、めぐみ。11月7日にここに連れてこれた。」
「私こそありがとう。」




降谷さんに手を引かれ、私たちは彼らのお墓を後にした。
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