第124章 モテ期
夜には貝山さんからすぐに連絡がきた。
職業柄自分と連絡をとっていることは秘密にしといてほしい。と言われた。
『できれば同業者の人にも言わないで欲しい。仕事中に知り得た情報で私に声をかけたことがバレると上司に怒られてしまうんだ。』
上司とはやっぱり降谷さんなのか…?
いやでも降谷さんと私の関係を知らないということは、風見さんの様にゼロである降谷さんのことは知らないのだろう。
彼氏も安室さんだし…、公安である貝山さんが安室さんのことを調べたら降谷さんだとバレるんだろうか?
ーー…ということは安室さんとの関係のことも貝山さんには黙ってた方がいい?
『お付き合いされてる方はいますか?』
何通かメールをして聞かれて、私は言ってもいいのかずいぶん悩んだ。
「いませんが、好きな人はいます。」
安室さんのことを言って,調べられても困ると思って、嘘をついたが、貝山さんとも付き合う気はないことをキチンと伝えた。
『好きな人がいるのですね…ですが、お付き合いをされていないのであれば、俺にもチャンスをください。』
うーむ…。
はっきり、「ごめんなさい。」と伝えても、貝山さんは引き下がることはなかった。
時間がある時は何かしらメッセージを送ってくるし、意外としつこかった。
『職業柄、いつどうなるわからないんだ。仲間を見送ったこともある。生きてることに後悔したくない。』
そんなメールを受け取った時、ふとコータさんを思い出した。
自分を理解してくれる恋人が欲しいと、ぼやいていた。
『こんなことを言って卑怯だとはわかってる。一度だけでいいデートをしてくれませんか?』
貝山さんも日々風見さんや降谷さんと同じ様に頑張ってる人…なんだよな。
携帯を見つめながら、私はパソコンの前でため息をついた。