第123章 トリックオアトリート
いくら愛おしいと言われても、高笑いされながらなんて絶対私変なこと言ったに違いない。
私は目の前の降谷さんの腕をグッと押して、頭を抱きしめられていたのを振り解いた。
「ふふ、トリックとトリート。どっちがいいか選んでみてよ。」
…はっ!
オアは選択肢じゃなかったのか!
そういえば“イエスオアノー”とか聞いたことがあるから、オアってどっちって意味だったのか!
トリックかトリート…。
どう言う意味なんだろ。
子供がお菓子をもらうときにいう言葉ってことは知ってる。
…じゃあ、どっちかがお菓子ってこと?
シャワーの時のトリートメントって何か関係あるのだろうか。
サラサラにするとか、そういう意味?
トリックは…コナンくんがよく言ってる、犯人の犯行の時に使ったりする仕掛けのことをいうよね…。
仕掛けとサラサラ?
まって、お菓子はどこにいったの。
…こんなこと降谷さんに言ったら絶対また大笑いされるに決まってる…!
「…ふ、降谷さんならどっちを選びますか?例えばですけど。」
恐る恐る聞くと、降谷さんは、そうきたか。と一言言った後ニヤリと笑った。
「僕なら“トリック”かな。めぐみからのトリックはとても興味がある。」
「じゃあ…私も……」
いや、待って。
あの降谷さんだ。
意地悪な方を選ぶに決まってる。興味があるって言い方がいい証拠だ。
「私も…?」
「いや!私は“トリート”を選びます!」
自信満々にそう言うと、降谷さんはにーーっこり笑った。
…笑った。
え?選択間違えた?