第122章 ハッピーハロウィン
「じゃあ、はじめるわよー。まず一つ目はー…じゃん!24です!」
スマホで出てきた数字を読み上げる園子ちゃんに、当たんなーいと嘆く子供たち。
チラッと安室さんのぞくと一つ開けていた。
「もう?早い!」
「運ですよ。」
「私、運はいい方だと思ってる!」
自信満々でそう言うと安室さんは眉を寄せた。
「巻き込まれ体質のくせに?不運過ぎるでしょう。」
「でも、安室さんに出会えたよ?」
「…。」
こーんなさ、たくさん人がいる中で、イケメンで強くて公安警察で何でもできてって人に大切にしてもらえるなんて…
「幸運だと思うけどなー。」
「たまにくるその直球…心臓に悪いからやめてほしいんだけどな。」
「ん?」
「いや。ほら、次は8だって。あったかい?」
「なーい!」
残念がってると頭をポンポンと叩かれてわしゃわしゃと撫でられた。
「わっ、なに?」
髪の毛が乱れてしまって、困った顔で安室さんを見上げたけど、安室さんはにこにこと笑ってるだけだった。
「いや、好きだなーって思っただけ。」
「っ!?こ、こんな時に言わないでくださいっ」
安室さんは意地悪そうに笑って、また次の35の数字をパチっと開けた。
ーーもう三つも開いてる。
何個か数字を読み上げていくと、京極さんが手を上げた。
「ビンゴです。」
一番目だ。今日は彼のための会でもあるし、一番取れてよかった。
みんなで大きな拍手をすると、照れ臭そうに園子ちゃんの横に立った。
「おめでとう!まことさんっ!これが一位の賞品よー!」
封筒を手渡すとさっそく中身を開け始めた。
ーー…まさか、現金!?財閥だけに…!
「ーー岩盤浴、マッサージ付き温泉旅館招待券?」
「そうっ!疲れた身体を癒してもらおうって思って!」
「え、ペア…ペアっ!?」
「えへへ、私も行こうかなって。もちろん部屋は別よ!」
子供もいるのに、この賞品…。
園子ちゃん彼のことしか見えてない。
そりゃ久しぶりだもんね、喜んでもらいたいよね。
彼女の気持ちがよくわかって、微笑ましく見ていると、安室さんも気づいたようで、彼もふふっと笑っていた。
「すてきなカップルですね。」
「えぇ、本当に。」