第122章 ハッピーハロウィン
安室さんは足元でチョロチョロする子供たちに困ったように、私を見た。
そしてついに手錠が安室さんの両手にかけられた。
「安室さん捕まえました!」
「やったー!」
「牢屋入れようぜ!」
「はは…もう、まいりましたね。」
安室さんは困惑した笑顔で手を繋がれ連れられていく。
「ここ牢屋な!」
元太くん押されお店のカウンターに押し込まれた。
つまり私がいるところ。
私は牢屋の中にいるのか…!
「めぐみお姉ちゃん、看守さんとして見張っててくださいね!」
「了解しましたっ!」
光彦くんに私はぴっと敬礼した。
きゃっきゃっとしている子供たちは、次の興味はデザートに行ったみたいで、安室さんをカウンターに入れ椅子でバリケードをすると、またお料理の方へと戻っていった。
「看守に命名されましたっ!」
「貴方ね…。」
くすくすと笑いながら、安室さんの手錠を外してあげた。
「子供たちにおろおろするお巡りさんかわいかったよ。」
「まったく。それに、僕がいつ浮気したんだい?」
「えー?離れてる時は何してたなんて私は知りませんし、仕事中のことも知りませんよ?」
「まだ彼女のことを言っているのかい?」
ローラさんのことだろう。
別に疑ってもないし、浮気だなんて思ったこともない。
「さー?」
「そういうめぐみさんはどうなんですか?まさか彼のところになんて行ってませんよね?」
彼とはきっと赤井さんのことだろう。
彼は寂しさのあまり泣いていた私をそっとそばで慰めてくれた。
別に手を出すわけでもなく、ただそばにいてくれた。
「どう思う?」
「…僕には責めることはできませんけど。」
「けど?」
「けど、妬く…かな。」
「正直でよろしい。」
私は持っていた新しいジュースを安室さんに手渡した。