第122章 ハッピーハロウィン
「なに?」
じとっと私を見てくるコナンくん。
「コナンくんの仮装が一番可愛いよ。」
「うるせぇなっ!」
カボチャの丸々とした着ぐるみをどんっと着て、カボチャの横から腕を出していた。
そのカボチャには顔も描かれていて、なんとカボチャまでメガネをかけている。
「灰原がこの日のためにって作ってくれたんだよ!…たぶん面白がってるんだろうけどよ。」
「手作りかーそれは着ないとね!似合ってるよ!後で写真哀ちゃんに撮って送ろうね。」
「やめろっ!」
ぐりぐりっとコナンくんの頭を撫でると、その手を振り払われてしまった。
「安室さんは?」
「ん?安室さんは午前中にお仕事終わらせてくるって。」
「そっか、あの人も忙しーな。」
「本当だね。」
「結局どんな仮装するんだろ。」
「さぁ。昨日家で見せてもらったけど、潜入用の本物ばっかりで着れそうになかったよ。適当に買ってくるって言ってた。」
カウンター内でみんなの使うコップを出しながらコソコソとコナンくんに言うと、コナンくんは少し驚いた様子だった。
「家?そっかめぐみさん安室さんの家知ってるんだっけ?」
「ん?まぁ。私からは教えないよ。」
「やっぱりめぐみさんは特別なんだな。」
「…。」
そういう風に言われると少し照れる。
「俺一回安室さんが気になって後ろを尾けたことあるんだけど、すぐバレたよ。家なんて絶対教えてくれないし、どの辺かも言わないぜ?」
「へー。」
「ねぇ、どんな部屋?」
「言わない。」
「何階に住んでるのかだけ!」
「言わない。そんなの知ってどうするの。」
「ただの好奇心。」
目をキラキラさせてカウンターの中にまで入ってくるコナンくんの頭をコツンと小突いた。
「あんまり聞いてくると、私もコナンくんの秘密ぽろっとどこかで言っちゃうかもなー。」
「ダメだよ。そんなことしたら俺だってめぐみさんの秘密言うからね。」
「ちょっ、なんて事を!…秘密だらけだねー私たち。」
「たしかに。」
くすくすと笑って私はコナンくんを抱き上げた。
「お、おろして!」
「さっ、子供は飾り付けしててくださいね。」
「わかったから!おろせって!」
私はカウンターの外に、顔を真っ赤にするコナンくんをゆっくりとおろした。