第120章 園子さま
私は顔を上げ梓さんをみた。
「同じ服!?」
2人で同じ服とか可愛いかもしれない!
期待を込めて視線を送ったが、梓さんは首を振った。
「ううん、警察官の服。」
「…けーさつ?」
すると、梓さんはちょっと恥ずかしそうに私に近づき小声で話し始めた。
「えっとー…そういう遊びをしようかなって思って買ったんだけど、まだ着てないのがあるの。」
「そういう…遊び。ってことは、ちょっとエッチな警察官なんじゃ…」
「違う違うっ!」
タイトなミニスカで前が谷間が見えるくらい開いていて、鞭を持って手錠を指にかけてる梓さんを想像してしまう。
「…違うの?」
「そんなの持っててもハロウィンパーティーにめぐみちゃんに着させようとか考えないよ!」
「よかった。」
梓さんはポケットから自身のスマホを取り出し操作し始めた。
「これ!ほら、みて。全然いけるでしょ?」
梓さんのスマホ画面を覗くと、注文履歴の画像だった。
濃紺のスカートはタイトなスカートではあるものの膝丈くらいの長さで、上は青いシャツに紺色のネクタイ。ちょんと乗るタイプの帽子。
胸元には翼をモチーフにした金のバッチがあり、肩にも警察のマークの入ったバッチがついていた。
「すごーい、本物みたいだね。」
「でしょ?サイズも私たちなら同じでいけると思うの。」
「でも買ったばっかりのやつ私が着てもいいの?」
私が聞くと、梓さんは大きく頷いた。
「いいわよ!」
「ありがとう、すっごく助かる。今日帰りにドン○に行かなきゃなって思ってたの。」
「私のでよかったら着て着てー。あそこのお店のは可愛いし品揃え良いけどサイズ展開がね!」
私は嬉しくて梓さんのスマホ画面をもう一度見させてもらった。
青い服に紺のネクタイーー…。
以前降谷さんの警察手帳でみた服と同じ雰囲気。
にやける顔を必死で抑えながら、私は数日後のハロウィンパーティーが一気に楽しみになってきたのだった。