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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第120章 園子さま


「疲れたなら、休ませてーって言えばいいのに。ごめんとか言ってないで。」

呆れたようため息をついて安室さんの頭をわしゃっとしてやった。

「いや、めぐみさんを後回しにしてる自覚はあるから、申し訳ない気持ちは本当にあるよ。」
「うん、でも、私は大丈夫だから。ありがとう、気にかけてくれて。ほら、休もう。」


私は安室さんの横に座って、膝をポンっと叩いた。

少し不本意だと言うような表情を一瞬だけ浮かべた安室さんは、困ったように眉を寄せ大人しく私の膝に頭を預けた。



「カッコ悪いな。」
「何が?」
「ーー…いや。なんでもない。あー落ち着く。」
「変な安室さん。」

自分の手の甲をおでこに置き、安室さんはふっと力を抜いた。

さわさわと撫でる髪の毛。なんだか膝枕も久しぶりだなぁ。



「…そう言えばお店。」
「今梓さんが締めの作業してるよ。」
「……見られるんじゃない?」

「もう、いいよ。見られても。今トイレ掃除してたからもう少しかかると思うし。梓さんならそんなに騒がないよ。」

…たぶん。

「じゃあ、梓さんが来そうになったら起こして。」
「うん、たった15分だけくらいかもだけど、ゆっくりして。」

優しく微笑みかけると、安室さんはそっと瞼を閉じた。
深い眠りなんて、もちろんこんなところでつけないだろうけれど、たった15分でもいいから、心から落ち着けますように。
そう願いを込めて、頭を撫でた。


別に二人でデートなんてできなくったって、一人ポツンと残されたって構わない。
この時間が少しでもあれば、私には充分なのだ。












カタリと音がして、掃除用具を持った梓さんがバックヤードに入ってこようとしたので、私は人差し指をそっと口元に持って行った。


私たちの様子に気付いた梓さんは、目をパチクリとさせ顔を赤くすると、何度も私に向かって頷き、お店の方に戻って行った。

他の作業にしててくれるんだろう。
気を使わせちゃったけど…もう少しーー。

もう少しだけ。


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