第117章 家にて
肩から降りてきてる黒い紐に手を這わせる。
「…っ、そんな触り方くすぐったいだろ。」
「ここで止めてるの?」
「あぁ。背負うように肩にかけてる。」
「…かっこいい。」
「もう、いいだろ。」
「…私が外してもいい?」
降谷さんが頷いたので、カチッと留めてあるところを外した。
背中に手を回して、ホルスターを回収すると、私は自分の肩につけてみた。
「大きいや。」
「当たり前だろ。」
「みて?かっこいい?」
「…いや別に。毎日つけてるからな。」
「ポアロにも?」
「…秘密。」
あ、持ってはいるんだな、と思ってそれ以上は聞かなかった。
嬉しくて親指でくいっと、肩のかかった紐を引っ張ってると背中から簡単に取られてしまった。
「あっ!」
「そんなにこれがいいならこれで、縛ってあげるよ。」
「!?」
あっという間に手首をとられ、ホルスターでぎゅっと縛られると肩を押され布団に押し倒された。
「ま、まって!」
「やだ。もう、充分待った。ホルスターばっか見てないで僕を見ろ。」
「…っ。ホルスター単体が好きってわけじゃ…ホルスター姿の降谷さんがかっこいいって…!」
「…じゃあ、ホルスター付けて抱いてやろうか?」
「………。」
「お前な。」
ありだなって考えてたら、呆れた顔した降谷さんに手首を持って頭の上で押さえつけられ、唇をぺろりと舐められた。
「…ね…普通にやろ?」
「普通って?僕たちにとってもうこれが普通だと思わないか?」
「縛るのが!?」
「めぐみは大好きなホルスターに縛られて、ウィンウィンじゃないか。」
ニヤリと笑うと、降谷さんはネクタイをくいっと緩めた。