第115章 公安と人
「…コナンくん。帰る?」
あんな言われ方されて、私は少しイライラしながら、コナンくんに言った。
「いや、犯人がもし逃げてきた場合、バイクに乗る可能性がある。念のため出てくるまで待ってよう。」
「…。」
「それに、風見さんが心配でしょう?救助されたあと会いたいんじゃないの?」
「うん、ありがとう…。いつでも行けるように、あいつらにこっちきてもらっとくよ。」
私は、タローにメールを送ると目の前のビルを見上げた。
ーー…どうかみんな無事で。
カッ!!
突如4階の窓が煌々と照らされた。
目も開けられないほどに。
「なっ!閃光弾!?」
中にいた人たちはとてもじゃないが目を開けてられないだろう。
ダン!ダン!
と、なり響く銃声。
「コナンくん!」
「あぁ!犯人が出てくるかしれない!」
コナンくんは出入り口前でしゃがみ込み、靴に手を振れダイヤルを回し始めた。
出てきたところをボールで押さえるつもりなんだろう。
「出てきた!」
「…だめ!コナンくん!」
赤井さんから送られてきた指名手配の男がビルから出てきたが、もう一人…
顔にタオルを巻かれ見えないようにされ、服が砂埃で汚れ、腕を引かれてきた男性。
「風見さんも一緒だ!」
ぼろぼろの風見さんはよろよろとしている。
「くっ。」
風見さんがいてボールが蹴られないコナンくんは、ダイヤルから手を離した。
少し離れた私たちに気づきた男は銃口をこちらに向けた。
「こっちくるなよ!」
風見さんの腕を引き、威嚇してくる男。
ビルの中から、目を押さえた降谷さんが出てきた。
閃光弾で目が眩んでいるんだろう。
私たちと降谷さんに挟まれた男は、風見さんを降谷さんに投げつけるように押すと、バイクにまたがってエンジンをかけた。
「まて!!」
降谷さんは風見さんを受けとめ、その場にゆっくり座らせると、男に向かって走り出したが、男の方が早く、バイクで走り出した。