第115章 公安と人
たまにタローたちと連絡をとり、色々な場所を隈なく探した。
「めぐみさん!ここ!」
「風見さんの車!」
乗せてもらって家まで送ってもらったことがあるから知っている。
駐車場に一台残されたセダン。
覗くと助手席には何かの買い物袋があった。
「荷物が残されてるってことは、ここに乗って何かを見つけたーー…」
運転席から視線をまっすぐ前を見据えると、新しいビルとビルの隙間が気になる…
新しいビルだから、入ることは出来なさそうだが、あの通路に入って行ったのだとするとー…。
「いこう、コナンくん。」
「うん、めぐみさんも気をつけて。」
「喧嘩なら負けないよ。」
「…喧嘩とは違うよ。」
「ふふ、わかってる。」
緊張をほぐそうと冗談を交えつつ、私たちはそろそろと裏路地へと入った。
「めぐみさんは上の方を探しながら歩いて、僕は足元見るよ。」
「了解。」
風見さんが隠したという、手錠や拳銃、そして犯人の何か大切な物…。
入り組んだ路地裏を隈なく探していると…
「めぐみさんっ!」
コナンくんが跪いてどこかを覗き込んでいる。
エアコンの室外機だ。
「これ…!」
手には風見さんの警察手帳、手錠、ホルスターに拳銃、そして小さなクラッチバッグ。
コナンくんは迷うことなく鞄のチャックを開けた。
「なにが入ってた?」
「ーー…薬だ。」
小さなジップに入っている白い錠剤。
10粒ほどがひとつの袋で、5袋ほど入っていた。
コナンくんはそのうちの一袋を私に渡してきたので、私はポケットに忍ばせた。
本当に製薬会社が絡んでたんだ…。
それともただの麻薬の取引?
「よし、安室さんたちより先に手に入れられた。安室さんたちに場所を連絡しよう。」
「その必要はありません。」
急に後ろから話しかけられて、私たちは驚き振り向いた。