第115章 公安と人
「…じゃあ俺たちからも条件を一つ。」
ーー条件?
私は首を傾げた。すると、タローが荷物の中からバサっと服を広げた。
「これを着て欲しいっす!姐さんのために用意してたんす!」
黒く長い学ラン。背中には金の刺繍で『夜明け』と書いてある。
そういえばこいつら『金色の夜明け』ってグループ名だったか。
「そうしてくれたら俺たち全力で頑張るっす!」
目をキラキラさせる5人の男ども。
「…はぁ。」
私はため息をつくと、メガネを外しカバンにしまうと、バイクのために後ろにまとめていた髪の毛を解いた。
そして服を受け取ると、バサリとそれを羽織った。
「…あねさん…っ!」
「犯人はかなり危険だ。絶対に接触するな。二人以上で行動し、一番は身の安全を考えろ。何かあれば私かこの少年に伝えること。」
「うっす!!いくぞおめぇら!」
おぉ!っと大声で掛け声を上げると、走って探索に向かった。
…静かに行動しろと言ったのに。
「ーー姐さんね。」
「…うるさい。恥ずかしいからやめて。」
「いやぁ、めぐみさんにそんな一面があっただなんて。あの人たちは舎弟?」
「違う違う。安室さんとちょっと事件をね解決した時に懐かれちゃって…。」
「ふーーーーん。かっこいい服だね。」
「…今すぐ脱ぎたい。」
「いやそのままでいいと思うよ。」
にやにや笑うコナンくんの横に私はしゃがみ込んだ。
「くっ、高校生のくせに!年上からかうなっ!」
「はいはい。じゃあ、僕たちも風見さんが隠したって物を探そうっ!」
私は前を走る小さな名探偵を追いかけた。