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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第112章 寂しさを


安室さんが好んで使ってるコインパーキングが近くにいくつかあるので、私はそこに向かった。


「あ。まだいた、よかった。」

白い愛車。
離れていても目立つ彼の車に私は近づいた。










「……っ!?」



少し離れたところから人影が見えたから、目を凝らさしてみると助手席に人が乗っていた。

黒い髪。


ズキズキと胸が痛い。



俯くローラさんの肩に手を置き、すごく真剣な表情で何かを言っている降谷さん。

久しぶりにみる、安室さんじゃない降谷さんの顔ーー…

その視線の先には涙を流すローラさん。




ふたたび俯いたローラさんの肩に優しく手を添え、彼女を覗き込んでいた。



ーー…まるで。






ズキンっ








一歩下がる。


ぎゅっと持っていたクッキーを握りしめて、そこから立ち去ろうとしたら、顔を上げた降谷さんと目があってしまった。




ーー…だめだっ、逃げなきゃ。






クルリと来た道を戻ろうと駆け出した。


「めぐみっ!」


後ろから聞こえる降谷さんの声。


車を閉める音が聞こえたが、私は気にせず走った。







「はぁっ…はぁっ…」
「めぐみっ!」


肩を掴まれ振り向かされた。


「…あっ……ごめんなさい。あの…」
「違うっ!彼女は…!」


ちがう?
何が…?


「ーー…仕事で悩みを聞いていただけで…」
「…何を言いたいのかわかりません、安室さん。私はこれを届けようとしただけです。」

降谷さんは私の肩から手を離し、私の手から女子高生からの贈り物を手に取った。
貰ったことを思い出したようだ。


「ー…クッキー。あ、すまない。」
「いえ、では。“探偵業”頑張ってくださいね?」





「めぐみーー……。えぇ、そうですね。頑張ります。わざわざすみません。めぐみさん。」


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