第10章 パーティー
男性はわたしが持っていたグラスを取るとボーイに渡して、そのまま私の手を引いて、ホール中央にきた。
正面に向き合い、男性は手を胸に起き一礼してきたので、私はスカートの裾を軽く持ち上げ腰を落とした。
「お上手ですね。」
相手の手は腰にきていて、それだけてドキドキしてしまっている。ステップを踏みながら、男性を見上げる。
背がとっても高いから正直少し踊りにくいが、相手がわたしに合わせようとしてくれているのがわかった。
完璧なエスコートだ。
私はダンスはこの世界に来た時に組の人に教えてもらった。
女としての嗜みや、お金持ちの男性に近づくために色々…。
「貴方こそ。それに、このドレス。とってもお似合いです。赤が美しい。」
「ありがとございます。頑張って着飾った甲斐があります。」
一曲終わると、お互いに再び一礼しあって、さっきまでいた窓際まで戻ってきた。
「すこし暑いですね。外で話しませんか?」
男性はバルコニーの方に視線を向けた。
「はい。」
確かにお酒とダンスのせいで体が熱っている。
私は男性の後ろをついていった。